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  • 【研修医・医学生必見】新しい「専門医制度」をわかりやすく解説!

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    こんにちはとーかです。

    今回は医学生、研修医の人向けの内容になります。

     専門医とは

    ざっくりかみ砕くと、ある分野で一定以上の知識・技能を有する医師であることを証明するものです。

    「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師」と定義されています。

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    資格・免許のような使われ方をしていますが、専門医でないと~できないなどという決まりはありません。専門医でも診察報酬は変わりません。しかし、開業医ではなく勤務医として働く場合は、医師の腕前を保証するため採用条件になっているところもあります。みんな専門医を持っているのに、自分だけ持ってないとヤバいという感じになってしまうかもしれません。

    これまでは

    今までは専門医について正しい理解がされていませんでした。医学生でも分かってないのに患者さんがわかっているはずがありません。

    しかも、各学会が独自の制度で専門医認定してきたため、専門医が乱立しその質の低下が危ぶまれていました。これらも相まって取得するメリットが薄かったのも事実です。

     

    新しい専門医制度とは

    各学会ごとの基準ではなく第三者機関が専門医の認定を行い、そのための研修などの条件も設けます。また、新たな専門医のみを広告とできるように定めます。

    これらによって、専門医の質を高め、公の資格として国民に認知されて評価される制度になります。こうなると取得するひとも増えそうですよね。

     

    いつから?

    2018年4月から開始されます。対象となるのは、2016年~医師免許取得者です。

     

    現制度と新制度の違い

    ここでは、内科専門医を例に挙げて説明します。

    卒後3年目から開始

    専門医を取得するのに指定の病院で三年間研修しなければいけないのは変わりません。しかし、今までは初期研修医の2年間もその三年に加えてよかったのですが、今後は初期研修は含まれません。

    今までは卒後3年でとれたのが、最低でも卒後5年はかかるということです。さらに後述するサブスペシャリティー研修医も取得しようと思ったら最低卒後6年、普通にやると8年もかかってしまいます。(もともとサブスぺまでとるには6年かかっていましたが)

     

    研修期間は3年間

    プログラム制にのっとった研修規定数の症例を経験し、病歴要約の提出・受理が完了し、筆記試験を受ける。これらを満たすことが必要です。

    たとえば内科専門医では、70の疾患群(領域)の200症例を経験することを奨励しています。ただし、受験資格は最低56疾患群の160症例となっています。さらに、このうちの半分の症例は初期研修医の時のものを利用できます。

    しかし、2年目が終了した時点で、45疾患群の120症例を経験し終わり、29の病歴要約を提出することが必須条件です。この病歴要約も半分までは初期研修のものを利用できます。

    他にも、学会発表や講習会の受講なども求められます。けっこう厳しい条件ですね。

     

    基幹病院のプログラムへの登録が必要

    まだ制度は始まっていないのではっきりとはわかりませんが、プログラムへの登録は8月ごろから開始する見込みです。それぞれのプログラムには定員があります。はやく動き出さないと出遅れてしまいます。

     

    1か所の病院だけではいけない

    基幹病院連携病院の2つを経験しなければいけません。

    基幹病院

    • 病床数:原則、300 床以上 
    • 内科領域 13 分野のうち 7 分野以上で定常的に専門研修が可能な症例数を診療している
    • 70 疾患群のうち 35 以上の疾患群について研修できる
    • 指導医が 3 名以上在籍

    連携病院

    • 指導医が 1 名以上在籍 
    • 病院の規模などは問わない

    ここで重要となるのが、Aという大学病院で研修するには、Aを基幹病院とするプログラムに入る方法と、Aを連携病院とするB病院が基幹病院であるプログラムに入る方法があるということです。各プログラムに定員はありますが、この方法を使うと行きたい病院を狙いやすくなるでしょう。

     

    サブスペシャリティー専門医

    専門医には2種類あり、基本領域専門医と呼ばれるものと、そをに更に細分化したサブスペシャリティー専門医というものがあります。基本領域は内科・外科などの大きなくくりで、サブスペシャリティーは呼吸器・消化器・糖尿病などの診療科ごとのくくりのようなものです。サブスペシャリティーは基本領域をとらなければ取得できない2階建て方式になっています。

    どちらも3年間の研修が必要ですが、その一部を兼ねることができます。また、サブスペシャリティー専門医の受験は、基本領域の資格取得後になります。詳しくはこちら

    http://www.naika.or.jp/jsim_wp/wp-content/uploads/2016/12/point.pdf

     

    現制度からの移行

    2015年までに医師免許を取得した人の専門医認定や、現制度で専門医を取得している人の更新は、各学会の基準で順次移行していくとのことです。更新の条件も、診療実績や講習への参加などが加わり、よりしっかりしたものになる予定です。

     

    結局どうすれば??

    専門医をとろうと思ったら、

    • 初期研修2年目の夏に基幹病院のプログラムに申し込む
    • 3年間の研修と筆記試験を受け合格する

    ことが求められます。

    その後は、より深めてサブスペシャリティー専門医をとるなどの道があります。やりたいことが決まっている場合は基本領域とサブスぺの研修を平行しておこなうことで期間を短縮することも可能です。

     

    初期研修医・学生のうちに自分の将来進みたい診療科と専門医の必要性について考えることが大切

     

    まとめ

    新専門医制度について簡単にですがまとめてみました。

    ちょうど制度の変わり目で不安に思うひとも多いと思います。自分の将来に関わることは多少めんどくさくてもしっかり情報収集することが大事だと思います。この記事は内科専門医をベースにして書いているので、自分の興味のある学会などのHPをチェックしたり、医局に聞いてみたりして自分で調べてくださいね。

    また、この内容は自分で調べたことなので、間違っている箇所があるかもしれません。コメントなどで指摘してもらえると助かります。

    ありがとうございました。

     

    医学部の勉強 CBT・OSCE・ポリクリ・医師国家試験とは - イカした医学生

     

    追記 いま話題になっている高須クリニックの問題も、医療の広告制限が原因のひとつです。医療の広告は、施設名と標榜診療科、連絡先くらいしか載せられませんでした。専門医の資格が広告に載せられるようになれば、患者さんがよりよい医療を選ぶ基準になるかもしれません。