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「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき本」を読んだ

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「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき本」

神戸大学大学院医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎氏による著書。

長いタイトルである。読むべき本と銘打ってあるが、内容は勉強の方法についてであった。

なるほど、ターゲットを絞った本というものはいいものだと感じた。

私は現在医学部の5年生、まさにこの本のメインターゲットといえるだろう。それゆえに、内容がすさまじく刺さった。痛いところを突かれている箇所も多々あった。

しかし、だからこそ医学生、医学部を目指す人にはこの本を読んでもらいたい。

逆に、タイトルに示されているターゲット以外にはピンとこない内容もあったように思える。医学生の親が本書を読んで果たして十全に理解しうるのかとも感じた。

 

受験勉強のテクニックを教えるわけでもなく、ただひたすらに「学びとは何か」を語る内容。

医者は勉強しなければならない、一生勉強しつづけるものだ。この概念は、医学生はみな持っているものだとは思う。しかし、本当に実行できている者は決して多くない。

なぜ医学生や医者の多くは勉強しないのか。なぜ、彼らは勉強しなくてはいけないのか。どうやったら勉強できるようになるのか。

こういったことを今までにない視点から説明してくれる。

 

医学生が、勉強不足であること。効率的な勉強と答える能力に秀でていること、質問する能力が低いこと。

これらは、医学生ならだれもがある程度自覚していることだが、ここまでばっさりと言われると痛みを通り越してすがすがしい気持ちになる。

個人的におもしろかったのは、研究者、製薬メーカー、臨床医の共犯関係の件である。

概して前半の内容は共感できる内容が多かった。

官僚についての話がでてくるのだが、官僚を「答える能力は高いが、自分の世界の枠を越えることのできない存在」として例えるのが気になった。そうなのかもしれないが。

後半は勉強について、特に大人になってからの本質的な勉強における考え方を自身の体験をもとに語っていた。「なるほど」と思える内容から「それはどうなの?」と思う内容まであったが、いろいろ詰め込みすぎた結果、ひとつひとつのテーマについてが薄くなっているような印象を受けた。

 

本書の教えにもある通り、この本の内容・筆者の意見を盲目的に受容するまいと、”批判的”に読んだが、それでもすばらしい内容だった。

よくある勉強についてのテクニック本ではなく、哲学的な自己啓発本でもない。医師として役立つであろう「勉強」、そのモチベーションを上げてくれた。

近頃の堕落した生活から抜け出そうと思えるよいきっかけになった。

医学部に行きたいあなた、医学生のあなたにはぜひ読んでもらいたいと思う。